墓参り

ババァが墓参りに連れて行けというので、 ついでに梅でも見ていくことにする。

高速で移動中、雪が結構な勢いで降ってきた。 フロントガラスの風圧で、目の前で舞う雪。 なんとも美しく気分のよいドライブだが…行先が心配である。

おじの墓は例によって例のごとく、木杭一本である。 去年よりなおいっそう傾きがひどくなっているような気がする。 酒をふりかけ、花を挿し、線香を手向ける。 木杭の横に並び当たりを見渡すと空が綺麗である。 空の青と、雲の白との境がくっきりしている。都会との空気の差であろうか。 この空を見ただけで旅を連想させられ、ワクワクさせられる。

福島 関の森公園



梅園がある…と聞いて来てみたが ご覧の有様




雪しかない。 公園の外もこの有様。
雪景色だがかなり温かい。歩いていると暑いくらいだ。 客は小生以外誰もおらず、代わりに職員? (おばちゃん)や業者が作業していた。
これからの旅行シーズンに備えているのだろう。
ババァは寒いからと言って車から出てこなかった。




空が青い。
このことがあらゆるストレスを溶かしてゆく。
対するいつも空が白けた東京は、ストレス蓄積都市である。

田舎の人は、いい年をしたバァ様でも車を運転する。 80キロぐらいで運転する。 なんだか知らないが、手ぬぐいで頬被りをして、ニコニコ運転し、 でかい声で話しながら野良仕事をしている。
都会のババァでは到底敵うまい。




公園には、アスレチック・売店・神社(武将を祭ったもの?)・ 花園があったがすべてが閉ざされていた。あるのは雪だけだ。




公園にあった水車小屋。
今回持っていったカメラレンズは 望遠寄りの単焦点で、画角に苦労した結果、 こういう写真になった。(手前に柵があり、 柵を写さず水車を捉えようとした結果)
カッコいいといえばそうだが、 作品撮りになってしまい、旅らしさ・ 旅としての記録になっていない。 不満である。

作品としては、霜の張った水車の軸と、 凍らずに流れる水滴が見比べられるのではなかろうか。


旅の駅



ババァお気に入りの宿へ行くため、 栃木へ移動。

道中、山間部の峠道で路面が凍りついていた。 タイヤがガリガリと氷を踏む音に恐怖を感じ、 30`ぐらいしか出せない。




道の駅でそばを食う。 コシがある。チェーン店や都市部では、 味はともかくこのコシだけでも出せないものか。 やはり生そばでなければ無理なのか。

午後三時。旅館での夕食が控えているので小生は軽めに食うが、 ババァは大盛りを頼んだ。 小生がやめておけというのにもりもり食うていた。
そして案の定、旅館での豪勢な食事をお残しすることになる。
なんなんだろうこのババァは。




道の駅に大きな水車があったので撮影。
この写真は道路の向こう側にわたってやっと全貌を撮影できたもの。
上記の写真は道の駅から画角に苦しんだ結果、作品撮りになってしまったもの。
写真自体は嫌いではないが、旅の写真としては満足いかない。 その土地の空・山・海が映らぬものは風景写真ではない。

満足いかないのが単焦点レンズのいいところなのかもしれない。 ただ、アップで取れず迫力が出せない不満とかだったらまだいいのだが…




水車の全貌を取るよりこっちの方がカッコいい。

そばの粉ひきの写真もとったが…画角の問題で意味不明な写真になった。
どうもここらは東京より日差しが強い。 同じ明るさでも陽光が鋭い。肌にたたきつけられる感じがする。
日出づる國…力強い陽光を浴びてこそ、日出づる所に住む誇りと感謝を感じられるのではないか。


芦野湯



ババァおすすめの旅館。 湯は透明泉。やや硫黄臭。ウリは 薬湯だが、これがチンチンが痛くなるタイプの薬湯で 長湯できない。 肛門も刺激されるから入るたびにウンコしたくなる。
個人的には好きでないが、薬湯の刺激のおかげで屁が出まくって ガスが抜けた気がする。




旅館の周りの散歩道。
枝葉のない木々と澄んだ空が寒々しい。

春はまだ遠い。関東圏とは季節が違うことを実感。




何を撮影しても画角に苦しむ。 否、画角の狭さに苦しむ。

旅館では喰いきれないほどの豪華料理がでた。 それをヨボヨボ一歩手前ぐらいのジジババが完食していた。 止まっているのは当然ジジババばかり。 お前ら十分元気だろ。湯治必要ないだろ…




旅館に一本だけ咲いていた梅。 唯一春を感じさせる。

夕日を撮りたかったが、曇ってきて無理だった。























































TOP    著作:ハゲおっさん
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